中国ベンチャーi-Space、固体ロケットを打ち上げ--AZSpace開発の試験衛星を搭載

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中国ベンチャーi-Space、固体ロケットを打ち上げ–AZSpace開発の試験衛星を搭載

2023.12.26 17:00

塚本直樹

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 中国宇宙ベンチャーの星際栄耀(i-Space)は現地時間12月17日、固体ロケット「双曲線1号」(Hyperbola-1、Shuang Quxian-1:SQX-1)を打ち上げた。

 双曲線1号は4段式の固体ロケットで、2019年7月に打ち上げに成功。その後の3回の打ち上げは失敗に終わったが、2023年5月の打ち上げで軌道に到達。当時の打ち上げでは貨物(ペイロード)は搭載されていなかった。

 酒泉衛星発射センターから打ち上げられた双曲線1号は、紫微科技(AZSpace)が開発した試験衛星(Di’er-1:DEAR-1)を搭載。衛星は高度500kmの近極軌道へと投入された。光学観測装置と生命科学関連のペイロードを搭載し、小規模なプラットフォーム技術を検証する。

 AZSpaceは回収可能な宇宙船と再突入技術を開発している。超小型宇宙船検証衛星「A-10」シリーズを開発しており、将来はより大型な回収衛星「B300」を予定している。

(出典:CCTV)
(出典:CCTV)

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