火星のハニカム地形、過去の潤沢な水の存在を示唆--生命が存在していた可能性

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火星のハニカム地形、過去の潤沢な水の存在を示唆–生命が存在していた可能性

2023.12.11 17:15

塚本直樹

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 火星に過去の水の存在を示唆するハニカム地形があることを中国の探査車(ローバー)「祝融号」(Zhurong)が観測したとして学術誌Natureで報告されている

 ローバーの祝融号、周回機(オービター)、着陸船(ランダー)で構成される火星探査機「天問1号」(Tianwen-1)は2020年7月に打ち上げられ、2021年5月にランダーが火星に着陸。1年かけて、火星の赤道北部にあるユートピア平原を探査した。中国は米国に続いて、2番目に火星に探査機を軟着陸させた国となった。

 今回のハニカム地形は、火星の赤道直下数十メートルに埋まっていた。それぞれのクレバスは70mで、幅30mの氷と泥の混合物で縁取られている。科学者によれば、この物質は20億~35億年のものである可能性が高いという。このような地形は地球の極地付近で見ることができる。

 地球では季節の変化による急激な気温の低下が地面を収縮、破壊し、同様のハニカム形状が形成される。過去の火星にもかつて潤沢に水があり、生命が存在していた可能性が指摘されている。さらに、火星の軸が現在よりもかなり傾いていたという仮説も補強するものとなっている。

(出典:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)
(出典:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)

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Nature

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