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新しい宇宙地図を作成–宇宙望遠鏡「SPHEREx」に映る恒星と銀河の数は?

2023.11.15 15:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間11月9日、宇宙望遠鏡ミッション「SPHEREx(Spectro-Photometer for the History of the Universe, Epoch of Reionization, and Ices Explorer)」の詳細を公式サイトで説明している。

 SPHERExは天の川銀河の1億個の恒星と4億5000万個の銀河を赤外線領域でマッピングする宇宙望遠鏡。Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで2025年4月に打ち上げる予定

 NASAによれば、地球周回軌道に設置されるSPHERExは2年間の観測で全天をマッピングし、1年に2枚の地図を作成する。主鏡の周りに設置されたコーンは、望遠鏡を赤外線から遮断するために取り付けられる。

 SPHERExは近傍宇宙では、星の周りや円盤の中から水や一酸化炭素などの分子を探す。これらは生命の起源に必要なものだ。遠い宇宙では、星や銀河の形成がいつ始まったかを研究する。

(出典:NASA/JPL-Caltech)
(出典:NASA/JPL-Caltech)

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NASA
SPHEREx公式ウェブページ

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