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JAXAと東京海上日動、「宇宙リスクソリューション事業」で共創–軌道上サービスのリスクを管理

2023.11.13 17:28

佐藤信彦

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)東京海上日動火災保険は、地球周回軌道上で行われる各種活動のリスクマネジメントを目的に「宇宙リスクソリューション事業」に関する共創活動を開始した。

 さまざまな軌道上サービスは過去の実績が少なく、リスクの可視化や定量化が難しい。そのため、現状では適切な保険の手配が困難で、新規参入時の課題となっていると言われている。また、スペースデブリ(宇宙ゴミ)によるリスクの評価手法も確立されておらず、対応策が必要となっている。

 そこで、JAXAの持つ宇宙ミッションに関する技術的なリスクマネジメントのノウハウと、東京海上日動が持つ宇宙保険分野での実績やノウハウを組み合わせ、宇宙リスクソリューション事業を共創する。同事業を通じ、宇宙産業への新規参入を検討する企業を後押しし、事業継続を支える考え。

 東京海上日動は、共創活動の成果を利用して、2024年度以降にサービス提供を始める予定。まず「民間商業ステーションの運用に関するリスクの定量評価」をサービス化し、段階的に「上記(定量評価)に関するリスク低減コンサルティング、保険商品・付帯サービスの提供」、「宇宙スタートアップに対する包括的なリスクマネジメント手法の提供」を開始していく。

両者の役割(出典:JAXA、東京海上日動)
両者の役割(出典:JAXA、東京海上日動)

 今回の共創活動は、宇宙ビジネスに関わる企業、宇宙ビジネスに進出しようとする企業を支援するための新事業創出プログラム「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(JAXA Space Innovation through PARtnership and Co-creation:J-SPARC)」の枠組みで進める。

関連リンク
JAXAプレスリリース
東京海上日動プレスリリース(PDF)


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