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中国宇宙ステーション「天宮」に第3の小型ロボットアーム判明–精度0.1mmで操作
2023.11.10 12:30
中国宇宙ステーション(Chinese Space Station:CSS)「天宮」(Tiangong)の内部に第3の小型ロボットアームが存在していることが、中国国営放送CCTVにより明かされた。
天宮はコアモジュールの「天和」(Tianhe)と、2つの実験モジュール「問天」(Wentian)「夢天」(Mengtian)が合体した構造で、2021年から運用が開始された。今後のモジュール追加や宇宙船の母港化の構想も発表されている。
第3の小型ロボットアームの長さは70~80cmで、0.1mmの精度での操作できるという。CCTVによれば、このロボットアームは宇宙飛行士のメンテナンスや設置、調整といった作業を助け、宇宙実験にも利用される。
もともと天宮の外壁には、長さが10mと5mの1対のロボットアームが設置されている。これらは、宇宙ステーションの建設と宇宙飛行士の宇宙遊泳を支援してきた。中国は少なくとも今後10年間は、天宮を運営したいと考えている。