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微少な重力環境で火はどう燃える？–中国宇宙ステーション「天宮」で実験

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　宇宙ステーションのような微小重力環境で火はどうなる？　中国宇宙ステーション「天宮」（Tiangong）で9月21日、マッチでロウソクに火をつける実験が行われた。

　天宮は2021年から運用が開始された宇宙ステーションで、野菜の栽培や小型魚の育成など、滞在している宇宙飛行士によりさまざまな実験が行われている。

　今回の実験では2人の宇宙飛行士がロウソクに火をつけ、微小重力環境で炎がどのように燃えるかを実演した。映像では、炎の形は地上で見慣れた炎型ではなく、ほぼ球形となっている。

　地球でロウソクを灯すと、浮力によって対流が起こり、熱い空気は上昇し、冷たい空気は下降する。しかし、地球低軌道の微小重力環境では、この燃焼対流が弱くなる。そのため炎はあらゆる方向に拡散し、球状の火の玉となる。

　米国や日本など複数国で運営されている国際宇宙ステーション（ISS）では、可燃物や裸火に関する厳しい規制があるため、同様の実験は難しい。

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