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中国の宇宙ステーション「天宮」に小型魚–骨量減少の研究にも貢献へ

2023.08.01 11:33

塚本直樹

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 中国が宇宙ステーション「天宮」に観賞魚「ゼブラフィッシュ(ゼブラダニオ)」を送り込むことを計画している。中国語ニュースサイトの観察者網を引用しSpace.comが報じた。

 天宮は3つのモジュールからなる宇宙ステーションで、2022年11月に基本形が完成。現在は3人の宇宙飛行士が滞在しており、将来的には天宮のさらなる拡張も検討されている

 ゼブラフィッシュは、体長5cmほどの小さな熱帯魚だ。今回の報道によれば、ゼブラフィッシュは「小さな閉鎖生態系における魚類と微生物の相互作用に関する研究」の一環として、天宮に送られるという。またこの実験は、微小重力環境における宇宙飛行士の骨量減少の研究にも役立つと期待されている。

 小型魚が宇宙へ行くのは今回が初めてではなく、1976年にはソ連が「ソユーズ21号」で同じ魚を使い、微重力下で実験を行った。また2012年には、日本のメダカが国際宇宙ステーション(ISS)へと送られた。

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Space.com

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