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スペイン民間企業、準軌道ロケットを試験打ち上げ–高度46kmに到達

2023.10.11 15:54

塚本直樹

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 スペインの民間宇宙開発企業であるPLD Spaceは現地時間10月6日、ロケット「Miura 1」の打ち上げを実施した。

出典:PLD Space

 Miura 1は全長12.5mの単段ロケットで、100kgのペイロードを高度100kmの準軌道(サブオービタル)へ運ぶ能力を持っている。このロケットには、ドイツ応用宇宙技術・微小重力センター(ZARM)が開発した実験装置が搭載されていた。

 今回の打ち上げでは、Miura 1は高度46kmに到達し、306秒間飛行した。目標の高度80kmには届かなかったが、ミッションの主要な目的は達成され、ロケットは大西洋に着水した。

 PLD Spaceの共同創設者であり、打ち上げディレクターでもあるRaúl Torres氏は「この打ち上げは12年以上の厳しい努力の結果であり、これから先のスタート地点に過ぎない」とコメントした。また、この飛行実験によって得られる情報は、地球低軌道(LEO)にペイロードを届けられる次世代ロケット「Miura 5」の開発にも役立てられるという。

 現在、PLD SpaceはMiura 5の開発を進めており、その第1段は再使用可能だ。Miura 5の初打ち上げは2025年、商業運用開始は2026年を目指している。Miura 1の成功は、Miura 5の開発においても、設計と技術の約70%を検証する貴重なデータとなるという。

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PLD Space

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