FAA、Blue Origin「New Shepard」調査終了--エンジンやノズルの再設計求める

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FAA、再利用ロケット「New Shepard」調査終了–原因はエンジンノズルの構造的欠陥

2023.09.29 11:35

塚本直樹

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 米連邦航空局(FAA)は現地時間9月27日、Blue Originの垂直離着陸型の再利用ロケット「New Shepard」の打ち上げ失敗に関する調査を終了したと発表した。

 Blue OriginはNew Shepardで弾道飛行による宇宙旅行や科学実験の場を提供している。2022年9月のミッションでは第1段ブースターに問題が発生して墜落し、それ以来打ち上げられていない。

 FAAはプレスリリースの中で「New Shepardの墜落事故はエンジンノズルの構造的な欠陥が原因で、その理由はエンジンの動作温度が予想以上に高かったためだ」と報告。そして、「再発を防止するために、エンジンとノズル部品の再設計や組織変更を含む、21の是正措置を実施する」ように求めている。

 「Blue Originは公共の安全に影響を与える、すべての是正措置を実施し、次回のNew Shepardの打ち上げ前に、すべての安全性と規制要件に対処したライセンスの修正を受けなければならない」と、FAAは述べている。

(出典:Blue Origin webcast)
(出典:Blue Origin webcast)

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FAAプレスリリース

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