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「ウナギの蒲焼き」が国際宇宙ステーションに搭載–今冬に一般販売を予定
2023.09.05 16:17
創業69年という老舗ウナギ料理店を運営する観光荘(長野県岡谷市)は9月5日、同社が開発した“ウナギの蒲焼き”が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたと発表した。
ISSと地上の間で乗員を輸送する商業乗員輸送プログラム(Commercial Crew Program:CCP)の7回目となるミッション「Crew-7」で宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する宇宙飛行士の古川聡氏とともにISSに運ばれた。
観光荘は、2019年から「UNA Galaxy Project」を立ち上げて開発を開始。2023年6月にJAXAから「宇宙日本食」の認証を取得していた。
宇宙日本食に認定された「スペースうなぎ(うなぎ蒲焼)」の原料は、養鰻事業者である夏目商店(愛知県豊橋市)と共同で開発した国産ブランド「シルクうなぎ」を使用。蒸さずに香ばしく焼き上げ、甘めのタレで仕上げた蒲焼きになるという。
宇宙食として長期保存可能とするレトルト加工については、宝食品(香川県小豆島町)に委託。宇宙空間でも食べやすいように、袋を開けてそのまま食べられる仕様になっている。
一般販売については、2023年冬頃をめどに同社のECサイトで開始する予定。長期保存が可能なため、備蓄用の災害食などにも活用できると説明している。
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観光荘プレスリリース