日米などの学生の火星探査機開発プロジェクト「KARURA」、鳥取砂丘で試験走行

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日米などの学生の火星探査機開発プロジェクト「KARURA」、鳥取砂丘で試験走行

2023.09.06 09:00

飯塚直

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 KARURAプロジェクトは9月6日、鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で火星探査機(ローバー)試験機の試験走行を9月6~8日に開催すると発表した。試験走行は3月に続き2回目。全国の宇宙系学生団体も招いた交流イベントも9月6~8日に開催する。

 KARURAプロジェクトは、日本と米国、中国、ベトナム、インドという5カ国の学生が結成したチーム。ローバーを作り、米ユタ州で開催される大学生を対象とした世界最高峰というロボット工学コンテスト「Univerisity Rover Challenge」(URC)への出場を目指している。

 ルナテラスは、鳥取県の産業の成長軸のひとつとして、宇宙産業を創出するために取り組む「鳥取砂丘月面化プロジェクト」の一環で整備された月面実証フィールド。

 鳥取砂丘の砂を使用しており、月面環境を想定した実証実験を行うための「平面ゾーン」、5~20度程度の「斜面ゾーン」、利用者が自由に掘削・造成できる「自由設計ゾーン」で構成されている。

 KARURAは「とっとり宇宙産業ネットワーク」に参加しており、拠点である信州、東京に続く活動の中心地として、鳥取での活動に力を入れているという。

 現在、機体の制作に必要な資金を募るため、スポンサーを募集している。今回の実験について記載予定の活動報告書にロゴを掲載するとともに、SNSで企業を紹介するなど多様なリターンを用意するとしている。

とっとり宇宙産業ネットワークでKARURAプロジェクトを説明する日本のプロジェクトマネージャー 瀬戸晴登氏(出典:KARURAプロジェクト)
とっとり宇宙産業ネットワークでKARURAプロジェクトを説明する日本のプロジェクトマネージャー 瀬戸晴登氏(出典:KARURAプロジェクト)

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