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インド月探査機「チャンドラヤーン3号」が月南極の温度を測定–何度だった?

2023.08.30 13:06

塚本直樹

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 インド宇宙研究機関(ISRO)の月面探査機「Chandrayaan-3」(チャンドラヤーン3号)が、月の南極付近の温度の測定に初めて成功した。

 Chandrayaan-3は現地時間7月14日に「LVM3」ロケットにより打ち上げられた探査機で、着陸船「Vikram」と探査車「Pragyan」から構成されている。すでにPragyanは月面へと移動しており、2週間の月面探査を予定している

 Vikramには温度を測定するペイロード「ChaSTE」が搭載されており、今回の温度測定に利用された。深さを変えて温度を計測した結果、地表付近では摂氏60度近いのに対し、深さ80mm地点では摂氏-10度に迫るほど冷えていることがわかった。月の南極付近における温度の直接観測は初めてだ。

 一方でPragyanは、探査車から3mの場所に、幅約4メートルのクレーターを発見した。ISROはX(旧Twitter)にて、「Pragyanは安全に新しい経路に向かっている」と表明している。

(出典:ISRO)

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