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月面でのエネルギーや通信インフラ整備など支援–米国が「LunA-10」計画を発表

2023.08.25 11:11

塚本直樹

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 米国防高等研究計画局(DARPA)は、月面および月周辺の経済活動を促進するための「10-Year Lunar Architecture(LunA-10)」計画を発表した。この計画は、月面における科学的研究や商業開発を支えるための、共有可能で拡張性のあるインフラ整備などに重点を置いている。

出典:NASA

 具体的な取り組みの例としては、LunA-10は、月面での通信やエネルギー供給の最適化を目指している。例えば、ワイヤレスでの電力供給と同時に通信やナビゲーションのサポートを行う電源ステーションの構築が考えられている。これにより、月面での活動がより効率的かつ経済的に行えるようになる。

 この計画のメリットとして、月面での商業活動や研究が大幅に促進されることが挙げられる。これにより、企業間の共同研究やイノベーションが加速されることが期待される。

 LunA-10への参加を希望する企業は、2023年9月6日までに計画への要約を提出する必要があり、選ばれた企業は10月の「Lunar Surface Innovation Consortium」(LSIC)で発表される予定だ。

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DARPA

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