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米国出資の極超音速実験機、2024年夏の初飛行目指す–マッハ7で飛行

2023.06.14 17:21

塚本直樹

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 米国防総省が出資する極超音速実験機「Dart AE」が、2024年夏の初飛行を目指している。海外メディアのC4ISRNetが報じた

出典:U.S. Air Force

 Dart AEは、オーストラリア企業のHypersonix Launch Systemsが、米国防省のイノベーションユニット(DIU)の出資を受けて開発を進めている無人実験機だ。機体長は3m、重量は300kg。

 ロケットによって打ち上げられ、ブースターから切り離された後は、スクラムジェットエンジンによって、マッハ7の速度で飛行できる。さらに、自律飛行も可能だ。

 Dart AEは、軍事作戦におけるスピードとスケールの課題の解決を目標として開発されている。現在、DIUはDART AEの完全統合自律飛行のための飛行条件などの詳細を調整している。

 なお、Hypersonix Launch Systemsは極超音速機の発展形として、地球低軌道(LEO)にペイロードを投入する「Delta Velos Orbiter 」の開発も進めている。Delta Velos Orbiterは通常のロケットと異なり、飛行機のような翼を備えるため、より柔軟な軌道投入が可能となる。

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