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米宇宙軍、新たな気象観測衛星群の構築を模索

2023.06.05 14:11

塚本直樹

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 米宇宙軍は、早ければ2026年にも極軌道に小型気象衛星を打ち上げるためのプログラム「Electro-Optical/Infrared (EO/IR) Weather Systems(EWS)」の計画を進めている。

 米宇宙軍の防衛気象衛星計画(DMSP)の衛星は2026年に運用を終了する。そのため、新たな気象衛星を打ち上げる必要がある。EWSプログラムを監督する米宇宙軍の司令部は、将来の衛星調達に向けた市場調査を進めている。

 EWSに関しては2022年、プロトタイプの衛星の開発、および軌道上実証を行うためにOrion Space SolutionsとGeneral Atomicsの2社を選定した。

 このうち、Orion Space Solutionsが実証機を打ち上げたが、キューブサットの投入に失敗。2024年初頭の再打ち上げを予定している。General Atomicsは、2025年にプロトタイプ衛星の打ち上げを予定している。

 EWSは、米国と同盟国による飛行ルート計画、戦闘機の探索と救助、その他の任務に役立つ雲の画像と気象データを取得する。米宇宙軍は2026年から2028年にかけて、1機以上のEWS衛星を調達する予定だ。

(出典:DoD)

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