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火星ヘリのIngenuity、4月に通信障害が発生

2023.06.05 13:17

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査ヘリコプター「Ingenuity」が4月上旬に約6日間、ミッションチームと連絡が取れなかったことが、公式ブログから明らかになった。

 Ingenuityは大気の薄い火星で飛行技術の実証実験を繰り返している。また、同時に打ち上げられた探査車「Perseverance」は、火星で岩石などのサンプルを集め、生命が存在した痕跡を調査している。

 Ingenuityでチーフエンジニアを務めるTravis Brown氏によると、火星のジェゼロ・クレーターの底で活動するIngenuityは、電源停止を避ける「夜間サバイバルモード」を活用しているという。そのため、活動時刻が不定期になっていた。また、IngenuityとPerseveranceとの間に岩がはさまったことも、通信に悪影響を与えていた。

 地上局との通信が復活した後、Ingenuityは4月13日に50回目の飛行を実施している。4月22日にもミッションを実施したが、その後は飛行していない。

(出典:NASA/JPL-Caltech)

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