北朝鮮の偵察衛星が打ち上げ失敗、ロケットは海上に落下–「重大な欠陥」を調査

2023.06.02 13:24

　北朝鮮が5月31日に同国初の偵察衛星を打ち上げたものの、ミッションは失敗したと公式発表したことをAP通信が報じている。

　西海（ソヘ）衛星発射場から打ち上げられた「千里馬1型」ロケットは、人工衛星「万里鏡1号」を搭載。しかしステージ分離の際に推進システムに関する不具合が発生し、朝鮮半島西方の海上に落下した。

　万里鏡1号は地球観測衛星で、北朝鮮の情報収集能力の向上を目的としている。北朝鮮は2022年12月にも、地球観測衛星をテスト目的で打ち上げたが、こちらは軌道投入を目的としたものではなかった。

　北朝鮮の国営メディアによれば、同国の宇宙機関はミッションが失敗した「重大な欠陥」を調査しており、準備が整い次第2回目を打ち上げるとしている。

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