「スペースコロニー」実現を目指す研究組織を設立--スペースデータとABLab

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「スペースコロニー」実現を目指す研究組織を設立–スペースデータとABLab

2023.05.31 14:00

佐藤信彦

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 スペースデータ(東京都新宿区)と一般社団法人ABLab(東京都中央区)は、スペースコロニーの実現に向けた課題解決などに取り組む研究組織「スペースコロニーラボ」を設立した(スペースデータABLab)。

スペースコロニーの実現に向けた課題解決などに取り組む(出典:スペースデータ、ABLab)
スペースコロニーの実現に向けた課題解決などに取り組む(出典:スペースデータ、ABLab)

 スペースコロニーラボの目的は、スペースコロニー実現に欠かせない技術の開発と事業化の推進。研究対象には、宇宙ステーションのように地球周回軌道で運用する施設だけでなく、月や火星に建設する居住エリアも含む。

月や火星に建設する居住エリアも対象(出典:スペースデータ、ABLab)
月や火星に建設する居住エリアも対象(出典:スペースデータ、ABLab)

 研究活動を通して、宇宙で暮らす際の課題を整理し、多様な業界に働きかける。具体的には、持続可能な生活環境の設計、資源の効率的な利用、宇宙環境下での人間の生活に必要な技術の研究を行う。特に、初期段階では研究テーマを宇宙における「食料生産」「電力供給」「建築技術」「循環技術」「ロボット」「エンタメ」に絞る。

 スペースデータとABLabは、スペースコロニーラボをオープンイノベーション型の研究コミュニティーとして運営していく。さまざまな企業の参加を募っており、スペースコロニー事業参入を支援するとともに、相互協力や共同研究を促すとしている。

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