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ISC、経産省の衛星データ無料利用事業者に採択–災害発生直後に被害状況を把握

2023.05.31 11:11

　INCLUSIVE SPACE CONSULTING（ISC、札幌市中央区）は5月30日、経済産業省の2023年度の「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業（SERVISプロジェクト）のうち衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」における衛星データの無料利用事業者に採択されたと発表した。

　同事業は、これまでの政府の衛星データプラットフォームに集約されていた衛星データの頻度や解像度、データ種別が不足していた部分について、商用衛星データやその他の地理空間データで補うことで、特定地域の課題解決に役立つものにする支援事業。

　ISCは、2022年度も同事業の支援を受け、農業や酪農といった領域での衛星データの利用を実証していた。その実証結果を踏まえ、衛星データを活用したコンサルティング支援サービス「LAND INSIGHT」をリリースしている。

　2022年度とは異なり、今回は災害対策領域での衛星データ活用をテーマに採択された。具体的には、水害などの災害発生直後に迅速に初期被害の状況を把握するための衛星データ活用を実証していく。

　2022年度の実証では、光学衛星のデータを活用していたが、今回は合成開口レーダー（SAR）衛星のデータを活用。雲の影響を受けずに、地表面の状況を把握できるという。

　把握した初期被害の状況からブルーシートなどの必要な支援物資量を推定するなど、自治体の災害対応を支援するソリューションの開発も想定しているという。

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