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土星の衛星「エンケラドゥス」に巨大な間欠泉–高さ数百マイルの水蒸気を噴射

2023.06.01 12:45

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の「James Webb」宇宙望遠鏡が、土星の衛星「エンケラドゥス」の巨大な間欠泉を観測した。科学雑誌のNatureに掲載された。

 James Webbは赤外線を観測することで、宇宙の始まりの姿を解き明かそうとしている。一方で先日には、中間赤外線観測装置(MIRI)のセンサーに関する不具合が報告されている。

 James Webbは2022年11月にエンケラドゥスに焦点を合わせたところ、まるで間欠泉のように水蒸気を噴射していることを観測した。高さ数百マイルにも達するこの水蒸気には、メタンや二酸化炭素、アンモニアなどの、生命の誕生に必要な化学物質が含まれている可能性がある。

 NASAはエンケラドゥスの将来の探査計画として、「Enceladus Orbilander」を検討している。これは同衛星を約6カ月間周回しながら、水蒸気のサンプルを採取。その後に着陸機としてエンケラドゥスに降下し、さまざまな探査を予定している。

(出典:NASA/JPL-Caltech)

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