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破産したVirgin Orbitの資産、Rocket Lab、Stratolaunch、Vastが大半を落札

2023.05.25 13:28

塚本直樹

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 2023年4月に破産したVirgin Orbitの資産を、3社の宇宙関連企業が大半を落札したことが、米デラウェア州破産裁判所の資料から判明した。

出典:Virgin Orbit

 Virgin Orbitは航空機による上空からの小型ロケット「LauncherOne」の打ち上げを手掛けていた。破産した同社は従業員の大半を解雇し事業を停止しているが、極超音速機の開発を手掛けるStratolaunch Systemsが、1700万ドル(約24億円)での入札を行っている。

 裁判所資料によれば、小型ロケット打ち上げを手掛けるRocket Labが、Virgin Orbitの主要製造施設のリースと機械設備を1610万ドル(約22億円)で落札。宇宙ステーション開発会社のVast Spaceは、カリフォルニア州モハーヴェにある試験場のリースと機械、設備、在庫を270万ドル(約3億8000万円)で落札した。そして先述のStratolaunch Systemsが、Boeing 747と関連機器を1700万ドルで落札した。

 これらの入札により、Virgin Orbitが新たな所有者のもとで事業を継続する見通しはなくなった。Virgin Orbitは5月23日の声明で、資産の売却を完了した後に事業を正式に停止すると述べている。

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