JAXA、ISS「きぼう」をCM撮影に有償提供--浮遊する商品を宇宙飛行士が撮影

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JAXA、ISS「きぼう」をCM撮影に有償提供–浮遊する商品を宇宙飛行士が撮影

2023.05.02 16:30

佐藤信彦

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に接続された日本実験棟「きぼう」の船内でCM撮影できる有償サービスを提供する。現在、利用希望者を募集中。

 このサービスは、「きぼう有償利用制度(非定型サービス)」を活用して実現。地上から打ち上げられたCM用の対象物を宇宙飛行士がきぼう船内で動画撮影する。船外のハイビジョンカメラを使った地球や宇宙空間の撮影にも対応。編集後のCM映像は、テレビやインターネットで放映できる。

きぼう船内で撮影(出典:JAXA)
きぼう船内で撮影(出典:JAXA)
撮影に使える船外カメラの位置(出典:JAXA)
撮影に使える船外カメラの位置(出典:JAXA)

 きぼう船内では、対象物を浮遊させた状態の動画が撮影可能。船外の撮影は対象物を扱えない。撮影に割り当てられる宇宙飛行士の作業時間は3時間以下。撮影に必要な対象物などの物品を打ち上げる場合、質量は5kg以下に限られる。地球へ戻して回収できる物品の質量は1.5kg以下。

 希望者の応募は、7月31日まで受け付ける。

 この取り組みは、地球低軌道(LEO)での民間事業の活発化に向けて、きぼうの新しい利用機会を提供することで民間企業の参入促進を図る、試行的なもの。きぼう利用の価値を高めるとともに、宇宙での商業目的撮影に対する需要動向の把握や事業化への発展可能性を検討することが目的。

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