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商業宇宙港「北海道スペースポート」、北海道内外29社から11億円の支援

2023.04.25 16:14

飯塚直

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 北海道大樹町とSPACE COTAN(北海道大樹町)は4月25日、宇宙港「北海道スペースポート(HOkkaido SpacePOrt:HOSPO)」プロジェクトの資金として、企業版ふるさと納税で北海道内外29社から合計11億4355万円の支援を受けたと発表した。

 1~3月の間に、IHIエアロスペース、旭イノベックス(札幌市清田区)、旭商工社(横浜市西区)、アミノアップ(札幌市清田区)、エア・ウォーター北海道(札幌市中央区)、 SOC(札幌市厚別区)、エム・エス・ケー農業機械(北海道恵庭市)、帯広ガス(北海道帯広市)、カナモト(札幌市中央区)、カルテック(北海道帯広市)、川田工業(北海道帯広市)、国策機工(北海道苫小牧市)、コスモテック(東京都千代田区)、サンケミ(札幌市白石区)、三晃化学(札幌市中央区)、 SPEC(東京都千代田区)、 SPEDi(東京都千代田区)、 4th.ai(スマートインプリメント、愛知県豊田市)、大日製作所(兵庫県高砂市)、十勝毎日新聞社(北海道帯広市)、フコク(さいたま市浦和区)、宮坂建設工業(北海道帯広市)、メトロール(東京都立川市)、他6社から支援を受けた。

 HOSPOは、2021年4月にアジア初の民間にひらかれた宇宙港として稼働を開始。「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というビジョン実現に向けて、ロケットや宇宙旅行などを目的とした宇宙船(スペースプレーン)の射場・実験場の整備を目指している。

 2025年前までに2つの人工衛星用ロケット射場整備の資金を集めており、その資金確保にふるさと納税(企業版・個人版)や寄付の仕組みを活用している。

 今回の支援に加え、2020年度と2021年度の支援を合わせると、計164社から22億3645万円の支援を受けたことになる。

 企業版ふるさと納税の寄附金と、採択されているデジタル田園都市国家構想交付金(地方創生拠点整備タイプ)を活用し、HOSPOの早期拡充を目指すとともに、アジアのハブ宇宙港として、宇宙港を核とした地方創生に取り組んでいくという。

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