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JAXA、東京理科大発ベンチャーSPACE WALKERに出資–有人スペースプレーンを開発
2023.04.21 15:56
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、有翼式の再使用型ロケットや宇宙向け次世代複合材タンクを開発しているSPACE WALKER(東京都港区)に出資した(JAXA、SPACE WALKER)。出資額は1000万円。
SPACE WALKERは、有翼式の再使用型ロケット(スペースプレーン)を開発する東京理科大学発ベンチャー。飛行機のような運用が可能な宇宙機で、飛行機に乗るように地球と宇宙を往来できる未来の実現が目標だ。
宇宙開発で求められる軽量化技術を転用し、次世代複合材タンクの開発や製造、販売も手がける。このタンクにはJAXAの研究開発成果なども活用して、軽量化や長寿命化に取り組んでいる。
JAXAはこの出資を通して、研究開発成果を活用したビジネス創出や宇宙輸送分野の市場拡大に努める。SPACE WALKERはJAXAから調達した資金を使い、有人宇宙飛行が目的の準軌道(サブオービタル)スペースプレーン開発を促進する。
SPACE WALKERが開発中のスペースプレーンは、2025年に実証実験し、2027年に科学実験と衛星打ち上げに使用して、2029年にサブオービタルでの宇宙飛行を実施する計画。
JAXAから民間企業への出資は天地人に続いて2社目。2021年4月に「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」が改正。これに伴い、JAXAは、研究開発の成果を活用する民間企業などに出資するとともに人的、技術的に援助できるようになっている。