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中国版Starlink「Guowang」、2023年後半に大規模衛星群を構築開始

2023.03.30 11:44

塚本直樹

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 中国航天科技集团(CASC)は3月上旬、地球低軌道(LEO)の衛星ブロードバンド計画「Guowang」の構築に「長征5B」ロケットを使用すると発表した。

出典:Ourspace

 Guowangは1万3000機の衛星による衛星ブロードバンド計画で、その狙いはSpace Exploration Technologies Corp(SpaceX)や欧米ベンチャーによる、衛星コンステレーション(衛星群)への対抗だ。

 CASCによれば、Guowangは長征5Bにロケット第2段「Yuanzheng-2」を搭載した構成で打ち上げられるという。ミッションは、中国沿岸部の文昌衛星発射場から実施される。衛星の製造は中国科学技術協会(CAST)と微小衛星創新研究院(IAMCAS)が担当する。

 IAMCASは年内にも、Guowang計画の最初の30機の衛星を納入する。また多くの中国国内の商業ロケット開発会社が、Guowangに関する契約獲得を目指しているという。

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