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膨張式宇宙ステーション、初期テストにおける最後の爆破実験–「スペックの4倍の耐久性」

2023.03.27 14:58

塚本直樹

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 Sierra Spaceは現地時間3月23日、膨張式宇宙ステーションモジュールの初期テストにおける最後の爆破実験を実施したと発表した。

出典:Sierra Space

 Sierra Spaceは膨張式宇宙ステーションモジュール「Large Integrated Flexible Environment(LIFE)」を開発しており、これはBlue Originが建設をめざす宇宙ステーション「Orbital Reef(オービタル・リーフ)」に利用される。今年1月にも、モジュールの爆破実験が実施された。

 今回の爆破実験は、初期シリーズで予定されていた4回目のものだった。LIFEのモジュールは想定されるのをはるかに上回る高圧に1カ月間耐え、その後に意図的に爆破された。Sierra Spaceによれば、これはOrbital Reefでの予想寿命の4倍のスペックだったという。

 Sierra Spaceは今後数カ月の間にさらなる試験を予定しており、次のステップでは3分の1スケールのモジュールに硬い構造体を挿入したテストを。2023年後半には、フルサイズのLIFEモジュールでのテストを開始する予定だ。

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