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Relativity Space、世界初の3Dプリントロケットの打ち上げを延期

2023.03.10 17:14

塚本直樹

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 Relativity Spaceは世界初の3Dプリンターで製造したロケット「Terran 1」の打ち上げを中止した。最打ち上げは、米国時間3月11日を予定している。

出典:Relativity Space

 Terran 1は全長約33メートルのロケットで、質量比で85%の部品が3Dプリンタにより製造されている。ロケット第1段には9基のイオンエンジンを搭載し、第2段にもイオンVacエンジンを搭載。地球低軌道(LEO)に最大1250kgのペイロードを打ち上げることができる。

 フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から実施されたTerran 1の打ち上げは、カウントダウン中にロケット第2段に温度問題が発生したため、直前に自動的に中止された。

 Relativity Spaceは3月11日のTerran 1の再打ち上げを予定している。同社でCEO(再考経営者)を務めるTim Ellis(ティム・エリス)氏は、「Terran 1がMax Q(打ち上げ時の最大負荷)を通過できれば、3Dプリントによるロケットが実現可能かどうかを証明できる」と語っている。

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