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衛星間光通信サービスのワープスペース、損保ジャパンと資本業務提携

2023.03.10 14:04

佐藤信彦

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 小型人工衛星による宇宙空間向け光通信サービスの商用提供を目指している筑波大学発スタートアップのワープスペース(茨城県つくば市)は、損害保険ジャパン(損保ジャパン)と資本業務提携をした(その1その2)。

 ワープスペースは、小型人工衛星による衛星間光通信サービスの商用提供を目指している。地上約2000km~3万6000kmの中軌道(MEO)に衛星3機を打ち上げて光通信インフラサービス「WarpHub InterSat」を構築し、地上400km~1000kmの低軌道(LEO)を周回する地球観測衛星などと地上局とのあいだの通信を中継する計画。

 今回の資本業務提携にもとづき、ワープスペースは損保ジャパンから事業支援を受ける。具体的には、開発体制の強化、中継衛星の部材調達、コア技術の開発、セキュリティの強化などを進める。

 損保ジャパンは宇宙保険の引受実績を発展させ、宇宙事業者向けの保険開発に取り組む。新たなソリューション構築なども目指し、宇宙産業開発課を新設する。

 損保ジャパンは、Space BD(東京都中央区)とも宇宙産業の発展を目的とした包括協力協定を結んでいる。

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