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一時通信が途絶えたソニーの衛星「EYE」、現在は正常–搭載カメラも問題なし

2023.03.08 15:02

小口貴宏(編集部)

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 宇宙からの遠隔撮影サービスの提供を目指すソニーグループ(ソニー)の人工衛星「EYE」。同衛星の公式Twitterは3月7日、搭載カメラや各種ヒーター、姿勢制御を含め、すべて正常に動作していると明らかにした。

 EYEはソニー製の高性能カメラを搭載した超小型衛星だ。同社が東京大学、宇宙航空開発研究機構(JAXA)とともに推進する「STAR SPHERE」プロジェクトの一環として開発された。

 2023年春以降、地球を1周する約95分間の中から任意の10分間、カメラワークを全てユーザーが指定し、静止画や動画を撮影できる遠隔撮影サービスの提供を予定している。

 EYEは米国時間1月3日に打ち上げられ、予定軌道に投入された。しかし、2月下旬に地上局の運用トラブルで一時的に通信不能となり、自動的にセーフモードに移行していた。通信が回復後、機器を再セットアップし、最初の宇宙写真の撮影に成功。そして今回、全機能に問題がないことが明らかとなった。

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