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Astraロケットの打ち上げ失敗、NASAが「冷却システムの暴走が原因」と発表

2023.03.06 17:25

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間3月1日、2022年6月に失敗に終わった「Rocket 3.3」の原因が、冷却システムの暴走にあったと発表した。

出典:Footage provided by NASASpaceflight LLC and Astra Space Inc.

 昨年6月に実施されたRocket 3.3の打ち上げでは、NASAのハリケーン追跡キューブサット「TROPICS」が2機失われている。また同ミッションの失敗を受け、ロケットを製造したAstraは次世代大型ロケット「Rocket 4」の開発へと移行している。

 今回の分析によれば、Rocket 3.3の打ち上げではロケットブースターが予想以上に早く燃料を使い果たしていた。これは冷却システムに欠陥があったため、燃料室の壁が破壊されたことが原因となった。さらに上段エンジンの燃焼室の一部では、耐熱コーティングが十分でなかったことも報告されている。

 AstraはRocket 4の開発に関しては、「上段エンジンと燃料室の設計が異なるため、今回のような事故は起きない」と語っている。またヘリウムディフーザーの設計のアップグレードも予定されている。

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