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Blue Originの大型ロケット、火星磁気圏の探査機を2024年に打ち上げ
2023.02.10 15:33
米航空宇宙局(NASA)は、火星磁気圏の調査プロジェクト「Escape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers(ESCAPADE)」で使用する探査機の打ち上げに、Blue Originの次世代大型ロケット「New Glenn」を使用する(NASA、Blue Origin)。
ESCAPADEは、火星の周回軌道に2機の探査機を投入し、火星を取り巻く磁気圏を調査する計画。さまざまなデータを得ることで、太陽風が火星の磁気圏に与える影響などが理解できると見込む。2機の探査機は、Rocket Labが開発する。大きさは冷蔵庫ほどで、燃料込みの重さは約120kg。
探査機は、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地の発射台「Space Launch Complex-36」からNew Glennで打ち上げる。現在のところ、2024年遅くに打ち上げる予定。地球の周回軌道を離れた探査機は、約11カ月かけて火星に到着する。その後、数カ月かけて調整してから観測を始める。
Blue Originは、米Amazonを率いるJeff Bezos氏が2000年に創業した企業。主な事業はロケットの開発やエンジン開発で、ロケット「New Shepard」では宇宙飛行士を搭載した弾道飛行に成功している。