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火星探査車「Curiosity」、湖の底だった場所を発見–岩に刻まれた波模様が証拠

2023.02.09 15:10

佐藤信彦

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 米航空宇宙局(NASA)は、火星探査車(ローバー)「Curiosity(キュリオシティ)」で撮影した岩石の画像から、水の力で作られた波状の模様を発見した。これは、ここがかつて存在していた湖の底である証拠だそうだ。

 この場所は、浅い湖の底だったとみられる。そのため、湖の底は湖面の波から影響を受け、沈殿物に波模様が作られた。その後、湖が干上がり、沈殿物は硬い岩へと変化して波状の模様が残ったと考える。

波模様の刻まれた岩がすぐ右側に写っている(出典:NASA)

 Curiosityは、火星に水が存在した証拠をこれまでも捉えてきたが、これほど明確なものは初めてという。

今回の発見に関するビデオ(出典:NASA/YouTube)

 太古の火星は地球と似ていて、大量の水に覆われた温暖な惑星だった。それが現在のように寒く乾燥してしまった理由については、Curiosityが地層のような層状の地形を調査することで解明されるかもしれない。



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