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NASAの膨張型火星着陸装置、試験打ち上げを実施へ

2022.11.01 10:44

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間11月1日に、膨張式の次世代火星着陸装置「LOFTID」のテスト打ち上げを実施する。

 LOFTIDは耐熱シェルの一種だ。パラシュートだけでは着地のショックを吸収できない場合に、搭載機器を保護する場合にも利用される。

 今回のテストでは、LOFTIDを地球の大気圏に降下させ、その様子を観測する。打ち上げはカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から、United Launch Aliance(ULA)の「Atlas V」ロケットにより実施される。またミッションでは、天気観測衛星「Joint Polar Surveyor System-2 (JPSS-2)」も同時に打ち上げられる。

 NASAはこれまでの火星探査機「Spirit(スピリット)」「Opportunity(オポチュニティ)」のミッションの際には、弾力性のあるエアバッグを利用した。「Curiosity(キュリオシティ)」「Perseverance(パーサヴィアランス)」の着陸では、ロケットを利用した「Sky Crane(スカイ・クレーン)」が利用された。しかし将来のさらに重いペイロードを火星に下ろす際には、LOFTIDが利用される可能性がある。

(出典:NASA)

塚本直樹

塚本直樹

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