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James Webb宇宙望遠鏡、2度目の不具合から回復

2023.02.03 10:25

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の「James Webb(ジェイムズ・ウェッブ)」宇宙望遠鏡が1月30日、不具合から回復し科学観測を再開させた。

 James Webbは2021年12月に打ち上げられた宇宙望遠鏡で、折りたたみ式の6.5mの主鏡を搭載。2022年には超低温カメラに不具合が発生したものの、同年11月には問題を修正した。しかし、2023年1月には近赤外線撮像装置およびスリットレス分光器(NIRISS)に不具合が発生していた。

 NASAによれば、James Webbのチームは不具合に関するテストと評価を数日間実施。1月27日には正常に復帰した。問題は「装置内の通信遅延により、フライトソフトウェアがタイムアウトしたこと」により発生したという。

 NASAは「NIRISSの運用中断により中止されていた観測は、再度スケジュールされる」と表明している。

(出典:NASA-GSFC, Adriana M. Gutierrez (CI Lab))

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