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NTTとスカパーJSATの合弁会社、衛星向け光通信サービスで2024年末に衛星打ち上げ

2023.02.01 17:34

佐藤信彦

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 日本電信電話(NTT)とスカパーJSATの合弁会社Space Compass(東京都千代田区)は、提供予定の地球観測市場向け光データリレーサービスについて、米Skyloom Globalと協業することで合意。この合意にもとづき、2024年末までに1機目の静止軌道(Geostationary Earth Orbit:GEO)衛星「SkyCompass-1」をアジア上空に打ち上げる共同事業契約を結んだ。

 人工衛星から地球を観測するサービスに対する需要は増えているが、観測データを電波による通信で伝送する現在の方式では伝送容量が不十分であり、データを活用しきれないという。これに対し、Space CompassとSkyloom Globalが構築しようとしている光通信ベースのデータリレーサービスなら、リアルタイムかつ大容量のデータ通信が可能だとしている。

 両社は、SkyCompass-1の打ち上げ後も、衛星を順次投入していき、通信容量を増強するとともに、グローバル展開に向けたGEO衛星コンステレーションの構築に取り組む。地球低軌道(Low Earth Orbit:LEO)衛星に搭載する光通信用の端末は、Skyloomが2023年第2四半期中に製造を開始する予定。

GEO衛星による光データリレーサービスのイメージ(出典:Space Compass)

 光データリレーサービスは、2023年前半には販売予約受付を始める予定。すでに複数の見込顧客との協議を進めているという。

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