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エクサウィザーズ、有人宇宙拠点での各種作業をAIロボットで自動化へ-JAXAが技術検討

2023.01.17 17:52

佐藤信彦

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 AI対応ロボットなどを手がけるエクサウィザーズ(東京都港区)は、さまざまな不定型作業に対応可能なソリューション「exaBaseロボティクス」の基盤技術が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の検討対象に選ばれたと発表した。

 国際宇宙ステーション(ISS)で取り扱う物品は、大きさや形が統一されておらず、それぞれ異なる方法でハンドリングする必要がある。運搬するだけでも不定型の作業となり、自動化は難しい。

 エクサウィザーズが提供しているexaBaseロボティクスは、対象物の画像データなど複数種類のデータを活用して作動するマルチモーダルAIを利用している。これによる模倣学習と予想学習技術で、ISSの求める不定型作業に対応できる可能性があるという。

さまざまな不定形作業に対応できるexaBaseロボティクス(出典:エクサウィザーズ)

 JAXAは、エクサウィザーズの技術が有人宇宙拠点で各種作業の自動化に活用できると考え、研究開発契約「2022年度機械学習を活用したロボット操作の自律化検討・試作等」の対象として採用した。

 検討作業では、物資輸送用バッグ(Cargo Transfer Bag:CTB)の操作を想定し、模倣学習などベースのソフトウェア試作や実機でのデモンストレーションを行う。そして、ロボットによる作業の自律化を検討していく。

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