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世界最大の航空機「ストラトローンチ」、極超音速機を搭載しての飛行試験に成功

2023.01.17 08:54

塚本直樹

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 世界最大の航空機を運用するStratolaunch Systems(ストラトローンチ・システムズ)は米国時間1月13日、超極音速航空機「Talon-A」を搭載しての試験飛行に成功した。

 StratolaunchはMicrosoft(マイクロソフト)創業者のPaul Allen(ポール・アレン)らが立ち上げた宇宙開発スタートアップだ。2機の航空機を合体させた翼長117mの「Stratolaunch(愛称:Roc)」による、ロケットの打ち上げを目指していた。しかし2019年に宇宙関連事業を終了させると、超極音速機の打ち上げ計画に舵を切っている。

 Stratolaunchによる2回目の飛行テストは、カリフォルニア州のモハベ砂漠にて実施。同機は6時間の飛行を行った。これはStratolaunchにとって9回目、そしてTalon-Aを搭載した状態では2回目の飛行となった。

 Stratolaunchは今年の後半に、Talon-Aの落下試験を予定している。同社のCEO(最高経営者)兼社長のZachary Krevor(ザカリー・クレバー)氏は、「放出条件の徹底的な検証はリスクを減らし、将来にTalon-Aをクリーンかつ安全に放出するデータを提供する」と述べている。

(出典:Gauntlet Aerospace/Christian Turner)

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