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AstroAcces、障がい者のためのゼロGフライト–高度約7600mから18回の放物線飛行

2022.12.21 17:22

塚本直樹

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 宇宙開発企業のAstroAccessは米国時間12月21日、すべての人に宇宙へのアクセスを実現するために、障がい者のための「ゼロGフライト」を実施した。

 今回のフライトには身体や目、耳、会話に障がいがある5カ国14人の障がい者大使が参加し機内で微重力を再現できる航空機「Zero-G」に搭乗。高度2万5000フィート(約7600m)から18回の放物線飛行を実施し、ゼロGを体験した。

 今回のフライトでは、目の見えないクルーでも緊急用具を見つけられるように、キャビンの壁に触覚グラフィックが設置された。障がい者が単独で座席に座り、5点式シートベルトを安全に締められることも実証された。

 ヘッドフォンと音声調整ソフトを使い、聴覚にあわせた音声の聞き取り向上システムのデモも行われた。

 AstroAccessでエクゼクティブディレクターを務めるAnna Voelker(アンナ・フォルカー)氏は、「誰もが宇宙へとアクセスできるできる未来に向けて、今回の歴史的なフライトは正しい方向への確固たる動きを示している」と語っている。

(出典:Zero G Photographer Tasha Dixon)
(出典:Zero G Photographer Tasha Dixon)

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