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中国火星探査ミッション「天問1号」、探査車が休眠状態から復帰せず

2023.01.10 16:05

塚本直樹

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中国の火星探査機「天問1号」における探査車「祝融号」が休眠状態から復帰していないことを、香港紙のSouth China Morning Postが報じている。

 天問1号は中国によって2020年に打ち上げられた火星ミッションで、周回機(オービター)と着陸船(ランダー)、探査車の祝融号から構成されている。2021年5月には火星に着陸し、活動を開始。2022年5月に、祝融号は休眠状態に入った。

 報道によれば、天問1号のミッションチームは祝融号からの信号をまだ受け取っていない。また、周回機との通信にも問題が発生しているという。匿名のミッション関係者は、「砂嵐が天問1号のソーラーパネルの発電能力を著しく低下させた可能性が高い」と語っている。

 祝融号の着陸地点を選定し、地球との通信を中継していた周回機とも、地上局との通信が途絶しているようだ。今回のトラブルについて、中国はまだ正式なコメントを出していない。

(出典:China News Service)

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