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アークエッジ、JAXAとESAの彗星探査ミッションで探査機システム開発を担当

2022.12.28 13:45

佐藤信彦

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 アークエッジ・スペース(東京都江東区)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などによる彗星探査ミッション「Comet Interceptor」で探査機のシステム開発を担当すると発表した。JAXAの深宇宙探査機システムを開発するメーカーとして、同社のような宇宙スタートアップ企業が選定されたのは初めてという。

 Comet Interceptorは、JAXAと欧州宇宙機関(ESA)が共同で進めるミッション。太陽系が形成された初期の状態を今も残しているといわれる長周期彗星を、探査機で直接調べることが目的。探査機の打ち上げは、2029年度の予定。

 探査機は、親機「探査機A」1機と、子機「探査機B1」「探査機B2」2機という合計3機構成。JAXAが探査機B1を提供することになっており、アークエッジ・スペースが探査機のシステム開発を担当する。

Comet Interceptor探査機B1イメージ(出典:アークエッジ・スペース)
Comet Interceptor探査機B1イメージ(出典:アークエッジ・スペース)

 ESAへのフライトモデル引き渡しは2026年度の予定。

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