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火星探査機Perseverance、2本目のサンプルチューブ投下–2033年以降の地球持ち帰りめざす
2022.12.27 11:12
米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「Perseverance」が、火星に2本目のサンプルチューブを投下した。
Perseveranceは2020年7月に打ち上げられた探査機で、火星を移動しながら岩石や堆積物などのサンプル(試料)を収集している。収集したサンプルの一部は金属チューブに入れ、火星の地表へ、2033年の「Mars Sample Return(MSR)」ミッションで地球に持ち帰る予定だ。
Perseveranceは今月21日、最初の金属チューブを火星のジュゼロ・クレーターに投下。そして23日に投下された2本目のサンプルには、これまで採取した中で最も長い岩石のサンプルが含まれている。
Perseveranceはサンプルの投下ともに、本体内にもサンプルチューブを保管している。もし10年後の火星サンプルリターンミッションまで運用が可能であれば、自力で火星着陸船までサンプルを運ぶ予定だ。