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韓国月探査機「タヌリ」が月周回軌道に突入
2022.12.19 17:48
韓国航空宇宙研究院(KARI)は12月16日、同国の月探査機「タヌリ」が月周回軌道に乗ったことを発表した。
タヌリは2022年8月に打ち上げられた探査機で、6個の科学探査ペイロードを搭載。将来の月探査機の着陸地点の探索や、月環境の科学研究、宇宙インターネット技術の試験など、1年間の探査ミッションを予定している。
KARIによれば、タヌリは12月17日に月周回軌道に入るためのマヌーバ(飛行)を実施。これは12月28日までに5回予定されている、マヌーバの中の最初のものである。タヌリは、月面から平均高度60マイル(約100キロメートル)を飛行することとなる。
タヌリは8月の打ち上げ以来、134日をかけてすでに330万マイル(約540万キロ)を飛行している。そして12月29日には、マヌーバ後に最終軌道に乗る予定だ。
韓国は2032年頃にロボットによる月面探査、2045年には火星ミッションを予定している。