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火星の砂嵐「ダストデビル」、Perseveranceが初録音

2022.12.15 10:34

塚本直樹

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 NASAの火星探査機「Perseverance」が2021年9月に録音した、火星の「ダストデビル(塵の悪魔)」の音が公開された。

 ダストデビルとは、火星の地表の塵が渦巻となって上空へと吹き上げられる現象だ。その規模は火星全体を覆うほどの規模となることもあり、将来の有人火星探査に向けての研究会名が待たれている。

 今回の音声は、Perseveranceの観測機器「SuperCam」に搭載されたマイクにて録音された。研究者によれば、このダストデビルのサイズは横幅約82フィート(約25メートル)、高さ少なくとも387フィート(約120メートル)、毎秒17フィート(毎秒約5.3メートル)で動いていると推測される。

 今回のダストデビルによる衝撃が最も多く発生したのが、低気圧の中心部分だったことも意外な結果だった。これまでダストデビルの中心は嵐の目と同じように、穏やかだと想定されていたのだ。Perseveranceのミッションに参加しているNaomi Murdoch(ナオミ・マードック)研究者は、「ダストデビルがまだ形成初期段階にあった可能性がある」とコメントしている。

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