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探査車Perseveranceが「火星の土」を初採取

2022.12.09 15:28

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」が12月2日と6日、火星で最初の土のサンプルを採取した。

 Perseveranceは2020年7月に打ち上げられた火星探査車で、同惑星にて岩石や堆積物などの試料を収集している。これらのサンプルは金属製のチューブに入れて火星の地表に設置し、将来のヘリコプターを利用した「Mars Sample Return(MSR)」ミッションによって地球へと持ち帰る予定だ。

 Perseveranceが今回採取したのは、火星のジェゼロ・クレーターの細かな岩石と塵(レゴリス)だ。これまで同探査機は、火星にて15個の岩石コアと1個の大気サンプルを採取してきた。

 レゴリスのサンプルはロボットアーム先端のドリルで採取されたが、これまでの岩石サンプルとは異なるドリル刃が使用された。レゴリス用のドリルビットはスパイクのような形をしており、小さな穴が開いているため、柔らかな物質を集めることができる。

 今回採取されたレゴリスは、火星を形成した地質学的プロセスの理解に貢献することが期待されている。さらにレゴリスは探査車(ローバー)やソーラーパネル、宇宙服などさまざまな機器に影響するため、将来の宇宙開発ミッションに役立つ可能性がある。

(出典:NASA/JPL-Caltech)

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