ニュース

月面での無線充電を計画するStells、2025年までに充電ローバー打ち上げへ

2022.11.24 17:21

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 月面にて他の探査機への電力供給を目指すStells Spaceは、2025年までに充電ローバー「Mobile Power Rover 1(MPR-1)」を打ち上げる。

 近年は活発になる月面探査にあわせ、探査機への電力供給が課題となっている。また月の南極クレーターなどの日陰では、ソーラーパネルによる発電ができないなどの問題も存在する。

 Stells Spaceの計画では、まずクレーターの中に「充電キューブ」を、そしてクレーターの縁にMPR-1を設置する。次にMPR-1からソーラーパネルを展開して発電し、充電キューブに送電。そして他の探査車へとワイヤレス充電を行うのだ。MPR-1の投入にはIntuitive Machinesの着陸機「Nova-C」の利用が予定されている。

 「MPR-1」はStellsの軽量ワイヤレス受信コイル、あるいはサードパーティのコイルを設置した他の月探査機を充電する」と、同社は声明で述べている。「このプロジェクトでは月面での長期滞在という目標を大きく前進させることを目的としている」。

(出典:Stells)

Related Articles