インタビュー
「共創しよう。宇宙は、世界を変えられる」JAXA新事業促進部が支える宇宙ビジネスのこれから
――先日ISSの運用計画が延長されました。日本実験棟「きぼう」はどうなっていくのでしょうか。
研究者や企業にとって低軌道の実験機会を得られる場所は重要です。次は商業の力、民間企業の力を使いながらステーションを維持するなど、議論になることを楽しみにしたいですね。
――宇宙をビジネスの場所にしたいと考えている日本企業に向けたメッセージをいただけますか。
一人で悩まないでほしいです。「共創しよう。宇宙は、世界を変えられる」の言葉通り、JAXAや民間企業、研究者、政府が一丸となって、宇宙産業を日本の力にすることを強く願っています。宇宙ビジネスのハードルは高いものの、諦めるのはもったいない。
民間企業が10年かけて技術開発するのではなく、JAXAが蓄積してきた技術を活用し、国内で最良の能力に高めてほしいです。残念ながら、われわれはスピード感など多くの課題を抱えていますが、(スタートアップ企業のスピード感に)追従できる体制強化を目指しています。
それが国立研究開発法人に課せられた使命です。今まで「宇宙は遠い」と思っていた方々でも宇宙へは手が届く、もしくは届けられるようともに歩みたいですね。