特集
Starlinkで日本全域「auエリア」に、インド探査機が測った月南極の温度は?–3分で読める先週の宇宙トピックまとめ(8月28日〜9月3日)
2023.09.04 10:35
KDDIによるスマートフォンとStarlink衛星の直接通信サービスの発表から、インド探査機「チャンドラヤーン3号」が測定した月南極の温度まで、先週1週間(2023年8月28日~9月3日)に掲載したニュースの中から注目すべき記事をまとめた。
au、Starlink衛星とスマホの直接通信を2024年提供–日本全域をエリア化
KDDIは8月30日、Starlink衛星とauスマートフォンの直接通信サービスを2024年をめどに提供すると発表した。SMSなどのメッセージ送受信から対応し、順次音声通話やデータ通信にも対応する。
NASAの深宇宙通信網「ディープスペースネットワーク」、需要増大でパンク寸前
米航空宇宙局(NASA)の深宇宙通信網「Deep Space Network(DSN)」(ディープスペースネットワーク)は、需要の増加に応じきれなくなる可能性がある。DSNは、オーストラリア、米国、スペインに設置された3つの通信施設から成り立っており、地球と太陽系の他の場所にある宇宙船や探査機との通信を確立する主要な役割を果たしている。
インド月探査機「チャンドラヤーン3号」が月南極の温度を測定–何度だった?
インド宇宙研究機関(ISRO)の月面探査機「Chandrayaan-3」(チャンドラヤーン3号)は、月の南極付近の温度の測定に初めて成功した。地表付近では摂氏60度近く、深さ80mm地点では摂氏-10度に迫るほど冷えていることが確認された。月の南極付近における温度の直接観測はこれが初めてだ。
宇宙空間での細胞培養、コスト数千万円→数百万円に
今回開発した超小型細胞培養モジュールと、Elevation Spaceの宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を組み合わせることで、数千万円規模のコストがかかっていた宇宙空間での細胞実験が数百万円で行えるようになるという。