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Webb望遠鏡が土星を観測、Astraがエンジン事業を子会社化–3分で読める先週の宇宙トピックまとめ(7月3日~7月9日)

2023.07.10 17:55

塚本直樹

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 James Webb宇宙望遠鏡の土星観測から、Aliane 5ロケットのミッション完了、Astraによるエンジン事業の子会社化まで、先週1週間(2023年7月3日~7月9日)のニュースや掲載した記事の中から注目すべき3本をまとめた。

James Webb宇宙望遠鏡、土星を近赤外線で初観測–明るいままの「環」を捉える

(出典:Webb Space Telescope)

 

 James Webb宇宙望遠鏡が近赤外線カメラで土星を初めて観測したことが明らかとなった。James Webbは2021年12月に打ち上げられた宇宙望遠鏡で、直径約6.5mの折りたたみ式の主鏡を搭載している。観測手法としては赤外線を利用し、宇宙の始まりの姿を解き明かすことが期待されている。

Ariane 5が最後の打ち上げ

(出典:ESA)

 欧州宇宙機関(ESA)の主力ロケット「Ariane 5」が現地時間7月5日、最後となる打ち上げを実施した。1996年から117回もミッションを実施してきた同ロケットは、その役割を「Ariane 6」ロケットへと引き継ぐことになる。

上場廃止危機のAstra、エンジン事業を子会社として分離–資金調達が可能に

(出典:Astra)

 ロケット開発を手掛ける米Astra Spaceが、宇宙船エンジンの開発事業を子会社化したことを、米TechCrunchが報じた。この再編成により、子会社を担保にして融資を受けるなど、新たな資金調達が可能になる。

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