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イプシロン6号機打ち上げ失敗 10分後に破壊指令、JAXAが調査

2022.10.12 11:23

朝日新聞

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、小型固体燃料ロケット「イプシロン」6号機を午前9時50分ごろに鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げたが、計画を断念したと明らかにした。打ち上げから10分ほど後に、ロケットを破壊する指令を送ったという。

 イプシロンの打ち上げ失敗は初めて。JAXAは詳しい状況を確認している。JAXAによると、ロケットの打ち上げ失敗は2003年の「H2A」6号機以来という。

 商業衛星2機を含む計8機の人工衛星を搭載していた。JAXAによると、商業衛星が載ったのは今回が初めて。天候や昼夜に関係なくレーダーで地表を観測する衛星で、福岡市のベンチャー企業が開発した。このほか、地上との通信容量の拡大に向けた技術実証をする衛星や、早稲田大が金属3Dプリンターでつくった衛星など。

 イプシロン6号機は全長26メートル、重さ約96トン。当初、10月7日の打ち上げ予定だったが、ロケットの位置を把握する測位衛星の位置に問題があり、ロケットの飛行を把握するのが困難になるおそれがあったため、延期していた。(玉木祥子)

打ち上げられたイプシロンロケット6号機=2022年10月12日午前9時50分、鹿児島県肝付町、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影
打ち上げられたイプシロンロケット6号機=2022年10月12日午前9時50分、鹿児島県肝付町、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

(この記事は朝日新聞デジタルに2022年10月12日10時50分に掲載された記事の転載です)

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