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夜空を彩る「惑星パレード」、五つの惑星が三日月の下に整列
夜空で五つの惑星が月の下に一直線に並ぶ「惑星パレード」または「惑星直列」と呼ばれる現象が、今月下旬に観測できる。
水星、金星、火星、木星、天王星が並ぶ光景が最もよく見えるのは、28日の日没直後。米カリフォルニア工科大学の天体物理学者キャメロン・ハンメルズ氏によると、この現象は今後2週間ほど観測できる。
こうした惑星の整列は数年ごとに起きているといい、北半球から南半球にかけ、光害のある都市部でも肉眼で見える。
惑星は三日月の下に並んで見える。観察するためには、西側の地平線がよく見える場所を探し、日没の直後、まだ夕暮れの明るさが残り、空が暗くならずに青く変わっていくタイミングを狙うといいとハンメルズ氏はアドバイスする。
最も見つけやすい金星は、明るく輝いて見えることから「宵の明星」とも呼ばれる。金星の近くにある天王星は、双眼鏡や望遠鏡がないと見えにくいかもしれない。
金星と天王星の下には、木星と水星が地平線のすぐ上に並ぶ。水星は太陽の光にかき消され、やはり望遠鏡などを使わないと見えにくいかもしれない。しかしよく見ると、この二つの惑星は日没後およそ20~30分間、観測できるという。
惑星パレードの頂点に立つ火星は、木星、水星、金星、天王星、月と一直線に並ぶ。特徴的な赤い色をした火星は簡単に見分けがつく。
夜空に並んだ惑星は「ネックレスの真珠」のように見えるとハンメルズ氏は解説する。
五つの惑星は夜空のおよそ70度の範囲に整列する。空の角度は親指や突き出したこぶしを使って測定できる。腕を伸ばした時の握りこぶし1個分が約10度、親指は約1度に相当する。
(この記事はCNN.co.jpからの転載です)